4/26.東洋経済オンライン
「成功率低すぎ!日本の不妊治療の残念な実態」
ボクは匿名でブログを書いているので、批判めいたことは書きたくありません。
ただしこの記事の中にある、「不妊治療で産まれた子は自閉症のリスクが2倍になる、というショッキングな研究結果はわが国ではほとんど報道されていない(要約)」というくだりに、ボク自身はとても不安を覚えてしまいました。もし同じように不安を持った方のために、ボクが調べたことを情報提供したいと思います。
記事中に書いてないのですが、多分データの出どころはこの論文だと思われます。
海外のサイトではこの論文について論文著者自身が内容を修飾するコメントを出しているようです(日本語版、英語版)。
論文とこのコメントをがんばって読んでみると、著者が言いたいのは「不妊治療と関係のある要素(高齢、高学歴、妊娠・分娩合併症、多胎妊娠)のせいで自閉症が増えるのかも」ということで、決して「不妊治療で自閉症が増えた」とは言ってない。それに記事の中では「単一胚移植に限定することにより大幅に改善できると思われる」と言っている。日本産婦人科学会のガイドラインでは、我が国では単一胚移植が原則だ。
科学論文は結論だけ読んでしまうと、その解釈を大きく間違えることがある。ショッキングなタイトル、内容にして注目集めたいのは分かるんだけど、やっぱりちょっと気を付けて欲しい。
この記事で不妊治療を頑張っている人、不妊治療でようやく子供を授かることができた人がどれだけ不安になったと思ってるんだ…
次回は天使のはなし「40.ありがたいね」です