おすすめの本「なくしたものとつながる生き方」

 

なくしたものとつながる生き方。この本の著者、尾角光美さんのことは、あるウェブサイトで知りました。

ボクがグリーフケアについていろいろ検索していく中で見つけたサイトで、尾角さんはこのようにおっしゃっていました。

 

「グリーフケアはするものではない。誰かを亡くして悲しんでいる人と、その人を大事に思っている人との間に、生まれてくるものやと思っています」*

 

ボクはこの言葉がすごく腑に落ちました。

 

子どもを亡くしたボクたちにはグリーフケアが必要だ。それじゃボクたちが誰かに「グリーフケアしてください」と頼むべきなのか?あるいは誰かがボクたちに「アイツにグリーフケアをしてやろう!」と思ってもらうべきなのか?

 

いやいや、んなわけない。

 

傷ついたボクたちにとって本当にうれしかったのは、救われたのは、ボクたちの気持ちを「大事に」「ていねいに」汲み取ってくれる人たちの言葉や態度だったと思う。軽はずみな、ありがちなエールなんかじゃない。マニュアル通りの対応なんかじゃない。

 

ああ、そうか。それをグリーフケアっていうんだな。それにボクたちは救われたんだな。

 

 

著者の尾角さんはご家族を自殺や病気で亡くされ、ご自身も大変な喪失に苦しむ中で、グリーフケアや自殺予防などについて全国でのご講演や執筆を行われています。死別した人を支える一般社団法人「リヴオン」の代表理事をされているそうです。

 

著書「なくしたものとつながる生き方」の中では喪失による悲しみをどう受け入れていくか、どう良いものに転換していくか、また悲しむ人に対してどう触れ合えばいいかといったことが、ご自身の体験も交えてとても「大切」な、そして「ていねい」なことばで書き記されています。

 

「大切に」、1話1話読んでいきたい。

「ていねいに」、自分に置き換えて考えてみたい。

 

いつもなら“要するに~”なんて言ってざっくり要約しちゃうボクですが、この本に関してはぜひ原文のままご紹介させていただきたいと思います。少しでも心に響く言葉があれば、ぜひ読んでみてください。

 

 

・いったん途切れてしまったように感じるつながりであっても、再びそのつながりを感じることができます。たとえ、目に見えなくても、触れられなくても、わたしたちはつながっている。(プロローグ)

 

・聴くというのは受身ではなく、とても能動的なメッセージです。(目の温度)

 

・たとえ忘れていても、その人と出会ったこと、そこから生まれたつながりは、消えることはありません。そこにあった愛も、喜びも感動も、何もなくなったりしない。(つながりつづける)

 

・お互いの違いをそのまま尊重できて、「わかってほしい」ではなく、わかり合いたいと思う気持ちを表現できたら、大切な絆を失うことはないのかもしれません。(違い)

 

・どうか、あなたの感じている感じ方のままに。(失恋)

 

・強い後悔、自責の念や罪悪感。そのむこうにあるものというのは、それほどまでに相手を大切に思う気持ちであり、助けたいという願いでした。(罪悪感のむこう)

 

・乗り切れることはない。けれど、真夜中の2時くらいの漆黒の闇と、真昼の2時くらいの陽光に満ちた世界、その間にある無数のグラデーションの中を行きつ戻りつしながら、少しずつ、明るくあたたかなところにいられる時間が増えていってるのかもしれません。(ギフト)

 

*「soar : 2016/7/1

 

なくしたものとつながる生き方

 

 

 

次回は天使のはなし「38.ポコズカフェ」です


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