不妊治療したボクが考えていたこと

 

*男性不妊の話ではありませんのでご注意ください。

 

「夫は、不妊治療を頑張る奥さまをしっかり支えましょう」

「夫は、不妊治療にちゃんと協力しましょう」

 

ボクはこの「支える」とか「協力する」とかいう言葉が全くしっくりきません。“不妊治療を受ける当事者は奥さまであって、夫ではない”というニュアンスを感じてしまうからです。

 

ごくシンプルに考えて「夫婦二人の間の子供ができない」というのは、そのご夫婦二人の悩みなのであるから、当然奥さまだけでなく夫もその問題の当事者である。

それでもなぜ“不妊治療の当事者は奥さまである”と考えてしまいがちなのだろうか?

 

ボクは「不妊治療」という言葉をどう解釈するかがポイントだと思っています。

 

基礎体温を毎日測る。

内診室でエコー検査を受ける。

たくさんのホルモン剤を飲んで、注射する。

採卵、移植。時に激痛に耐えながら、受精卵を子宮に宿す。

 

「不妊治療」をこのように解釈すれば、当然ながら夫はその当事者ではなくなる。

 

でも奥さま方が書かれている、たくさんの不妊ブログを見ればわかります。

不妊に悩む女性にとっての「不妊治療」って、そういう意味だけじゃないんです。

 

不妊クリニック、どうせまた2時間待たされる。

友達が妊娠した。でも素直に喜べない私って…

あんなにお金払ったのにうまくいかなかった。あのお金で何買えただろうな。

また夜中までネットサーチしてしまった。明日も仕事なのに。

あの先生、看護師さん、なんか感じ悪いな…

排卵日の夜。どうして私が「お願い」しないといけないんだろう?

 

女性にとってはそんな悩み事も全部含めて「不妊治療」なんです。だからつらいし、苦しいんです。

 

でもそう考えればボクたち夫だって、奥さまとちゃんとその悩みを共有すれば「不妊治療」の当事者になれるはず。奥さまの悩みを、当事者である自分の悩みだと考えるようになれば、おのずとやるべきことは分かってくるはず。

 

クリニックの受診、一緒に行ってもいい?って聞いてみましょう。

ネットサーチ、一緒にいろんな情報を集めましょう。奥さまより先に面白い不妊ブログを見つけて、奥さまに教えてあげましょう。

感じ悪い医療スタッフを、陰で一緒にディスりましょう。

基礎体温表を眺めて、排卵日あたりの飲み会は最初から断っておきましょう。

もちろんタバコは止めましょう。IQOSも多分ダメです。

「俺もがんばってる」アピールはいりません。

それよりもっとがんばってくれている奥さまに、ありがとうって言いましょう。

 

不妊に悩んでるのは奥さまじゃない。「奥さまと、自分」なんだ。

そんな当たり前のことが分かれば、不妊治療のつらさってずっとましになる。

 

「支える」とか「協力する」じゃなくて、「いっしょにたたかう」

不妊治療したボクがずっと考えていたことです。

 

 

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