不妊治療とAI

 

今回のお話はボクがいろんなところから聞きかじったことに、さらに自分の推測を交えて書いていることなので信ぴょう性まるでありません(笑)。話半分に読んでくださいね。

 

前回の「あるブログで気になったこと」で学会関連の話が出たのでそれに絡めて。

 

昨今の医学系学会でも結構トピックスになってます、AI(人工知能)

 

AIといえば将棋だとか囲碁だとかで世界チャンピオンに勝ってしまっただとか、身近なところではAmazonで勝手に好みを分析して商品をおすすめしてくるのとかのもAIの一つ。そのうち進化しすぎて「だだんだんだだーん」とターミネーター的なやつが現れて人類を滅亡させるなんて話もまんざらあり得ない話でもなくなってきた(ほんまいかな)。

 

最近では医療分野への応用もどんどん研究が進んできていて、人間の医者が診断できなかった病気を見事に見抜いて適切な治療方法まで提案してきたなんてニュースまで出てきている*。

 

といわけなのでボクは近い将来、AIが不妊治療、特に「治療方針の決定」という部分では人間の医者にとってかわるだろうと思っています。

 

AIが不妊治療?どゆこと?

ひとつ例をあげて説明しましょう(あくまでたとえ話ですよ)。

 

あなたは体外受精を受けることになりました。それにあたっては排卵誘発をして良質な卵子をたくさん採卵したい。排卵誘発にはショート法とロング法がある。さてあなたはどちらの方法を選ぶべきか?それをDr.AIに判断させましょう(くどいようだけどたとえ話ですからね)。

 

Dr.AIに判断させるにはまずある程度の「知識」を与えてやる必要がある。「知識」とはたくさんの医学書や医学論文のデータ。これらをどんどんインプットする。

 

次に与えてやるのは過去の他の患者さんの治療データ。

 

“Aさんはショート法で○○個採卵できました”

“Bさんはロング法で××個採卵できました“

 

それと同時にAさん、Bさんに関する情報。年齢は何歳か、ホルモン値はどれくらいかなどなど。

それをAさんBさんだけじゃなく何千人分も、何万人分も与えてやる。Dr.AIのなかには大きなデータの塊、いわゆる「データベース」ができる。するとDr.AIはこのデータベースを分析してからいろんな「傾向」を見つけ出す。

 

「おや、○歳以上だとショート法のほうがたくさん採れるな」

「あ、でもホルモン値××以下だとロングのほうがいいのか」なんて具合に。

 

そこにこれから治療を受けるあなたの年齢とホルモン値を入力してやる。Dr.AIはデータベースから見つけ出した傾向と先にインプットした「知識」をもとに、あなたにとってどちらの方法が最適か判断してくれる。

 

で、そこで終わりではなくて、その判断をもとにあなたが実際に排卵誘発を行い、結果何個採卵できたかを新たなデータとして自分のデータベースに加えていく。いろんな人に治療を行うごとにデータベースは大きくなっていき、それをもとにしてどんどん正確な判断ができるようになっていく。

 

データの種類も年齢やホルモン値だけじゃなくて、初産か経産かとか、過去にどんな病気したかとか、家族歴とか遺伝子情報とか、いろんな情報から複合的に判断してくれる。

 

おーすごいなAI!

いや、ちょっと待てよ…。

これって別に人間のお医者さんでもおなじことしてんじゃないの?

 

正しい判断をするのに必要なのは「知識」と「経験」。人間のお医者さんの場合、学校の授業や医学書や論文や先輩からの指導で「知識」を身に着け、実際に患者さんを診て治療するという「経験」を積んで正確な判断ができるようになっていく。

 

そう、その通り。

この「経験」を「データベース」と置き換えれば、AIがやってることって実は人間がやってることと大して変わらない。

 

でもAIのすごいところはこの「データベースを大きくするスピード」、人間に置き換えれば「経験を積むスピード」が恐ろしく速いところにある。

 

たとえば大きな不妊治療クリニック。何人もの医師がたくさんの患者さんを診ている。

それぞれの医師はその日に自分が受け持った患者さんの分だけの「経験」を積むことができる。

ではDr.AIは?

1つの病院の患者データはすべてAIのデータベースに記憶される。つまりDr.AIは「自分が受け持った患者」だけでなく、「その病院のすべての患者」を診たのと同じだけの経験を積んだことになる。

 

さらにさらに。このデータベースをインターネットを使ってお隣のクリニックに接続する。データベースにはお隣の病院の患者データまで記憶されていく。つまりDr.AIは「お隣の病院の患者」まで診たのと同じだけの経験を積んだことになる。

 

究極的には世界中のすべての不妊治療病院のデータベースをインターネットで接続する。データベースには世界中の不妊治療患者データが記憶されていく。Dr.AIは毎日、「何万人、何十万人もの世界中の患者」を診ているのと同じだけの経験を積んでいくことになる。

 

しかもDr.AIは疲れない。休まない。この作業を24時間365日繰り返し続けることができる。

悲しくも、不妊治療一筋ウン十年やってきました!なんて名医の経験はいとも簡単に凌駕されてしまう(´;ω;`)ウゥゥ。

 

これは何も「経験」に限ったことではありません。

先に出てきた「知識」の部分。世界中の医学書、年間7万本(!) 以上発表される医学論文。こんなの一人の人間が全部読むなんて絶対ムリ。でもDr.AIにはできる。そして一度覚えたことは決して忘れない。

 

毎日何万人もの患者をみる超働き者、しかも世界中の論文や医学書を読み漁る超勉強家。

 

それがDr.AI。

 

しかも、ヤツのすごいところはそれだけではないのです…。

 

*「AI、がん治療法助言 白血病のタイプ見抜く」2016/8/4 日本経済新聞

 

 

不妊治療とAIのつづき」につづく


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