後ろを向くと 思い出すもの
海の中で ねむるあの子
横になって 端に寝るよ
いつも愛が漂う
目に見えぬもの
触れられぬもの
話しかけてる
ひとりきりの兄妹
生まれてないし
居場所がないの
ふてくされてる
笑顔みせて兄妹
「あの、生まれなかった兄妹がいるんですけど、妹が。なんとなくそんなことを思って作りました」
「前にお墓参りにいったとき、なんかすごい楽しくって。すごくキレイな場所で、外国人がジョギングとかしてて。そんな曲です」
はじめての子を亡くした人に比べれば、2人目3人目を亡くした人のほうがずっとましだなんて、実は思ってました。
でも実際にそういう方々のお話を聞いて、「弟妹を楽しみにしていた子どもを悲しませてしまった」という、ボクには想像できなかった苦しみがあることを知りました。
そっか、そうだよな。
子どもを亡くした親と同じように、弟妹を亡くした子どもにも喪失がある。
当たり前のことじゃないか。
星野源さん「ばかのうた」に収録されたアルバム曲。明るくポップな曲調、でも歌詞を聞くとおや?となります。
青字のところは、とある日のライブMC*です。星野さんはこのことについて多くは語っておられないようですが、おそらく妹さんを死産で亡くしておられるということなのでしょう。
心から楽しみにしていた、産まれる前からかわいくて仕方なかった妹。
でもなぜかその子は、知らない間にどこかに行ってしまった。
でもそんな悲しい思い出でも、時間をかけて、その子のことをずっと大切にして、その子のために楽しいことをたくさんしてやって。そうすればどんどん楽しくてキレイな思い出に書き換えていくことができる。
この曲のポップなメロディから、そんなメッセージをボクは感じます。もしかしたらそれって結構グリーフケアの真髄を突いているんじゃなかろうか。
失っても、それで終わりなんかじゃないんだな。
*Yahoo知恵袋より
Youtubeに動画がありませんのでAmazonかitunesの視聴版でどうぞ。
次回は天使のはなし「31.終診」です