ボクが次のステップ、つまり不妊検査に踏み切ろうと思ったとき、ボクはこう考えていました。
もしかしたらボクか奥さんかになにか異常があって今のままでは絶対うまくいかないのかもしれない。そうだとすると、今まったくムダな時間を過ごしていることになる。生理が来てガッカリするのもムダムダ。
だからとりあえず原因はハッキリさせたほうがいい。原因がわかれば医学的にはなにか解決法があるのかもしれない。でも原因がわからなかったら話にもならない。
なにも異常がなかったらそれはそれでいい。まだ33歳だし、もう少しこのままのんびりがんばろう。
もしなにか致命的な異常が見つかったとしたら…。子供がいない人生もいいか。仕事と二人の時間を楽しんで。そのほうが生活にも余裕できるし。今のご時世、そんなご夫婦いっぱいいるもんな。
このごろ精神的なダメージもちょっとキツくなってきてる。
「不妊治療」をするかどうかは後で決めればいい。
とりあえず検査だけ、受けてみよう。そう奥さんを説得しよう。
そうと決まれば早速近くの病院を検索検索。落ち込んでいても、とりあえず次の希望が見えればやる気はでてくるもの。
すると幸運にも自宅から車で30分程度のところに、不妊不育治療専門のクリニックがありました。口コミも悪くない。しかも土日、平日夜にも開院しているとのこと。残業が回避できれば仕事おわってから行っても間に合いそう。ありがたし。
さっそくHPへジャンプ!
うんうん、コンテンツ充実。掲示板とかQ&Aもある。
不妊症も不育症も専門の先生がやってるのか~。
不育症ってなんだろね(←当時は今よりもっとこの言葉は聞きなれないものでした)?
男の先生か~。願わくば女性の先生のほうが奥さんはいいだろうが、ぜいたくは言えまい。
よし!ここに決めた!
さらによく見てみると
「混雑期には初診の受付を2~3週間お待ちいただく場合があります」!
げっ!そんな人気の病院なのか。それならなおのこと急がねば。
*この病院と出会えたことは今考えても本当にラッキーでした。のちのち、ボクたちは3回の流産を経て「不妊症と不育症の合併」との診断を受けます。はじめから不妊症だけでなく不育症もご専門の先生に診ていただいていたことで途中で病院を変えることもなく、スムーズに不育症治療に移行することができました。
そしてその夜、ついにボクは奥さんに切り出しました。
「やっぱり、病院行ってみよっか?」
「05.不妊検査のススメ」につづく