ボクは奥さんに切り出しました。
「やっぱり、病院行ってみよっか?」
「…」
「とりあえず検査だけ受けて、不妊治療するかどうかはその結果をみてから決めればいいじゃん」
「うん、そうだよね…」
「○○市に専門の病院があるんだって。夜もやってくれてるみたいだし、仕事終わってからでも間に合うよ。」
「うん…」
「でも…やっぱり怖いな。恥ずかしいし。」
(´◉◞౪◟◉)…
「いや…病院ってそのためのものだし、恥ずかしいことなんかないよ?」
「ボクもいっしょに行くから」
「…」
「でもね…ちょっと待ってもらえないかな?今ちょっと仕事も忙しい時期だし、ストレスのせいとかもあると思うんだ。だからもう少し仕事が落ち着いてからじゃ、ダメかな?」
3年以上も子供できないのがストレスのせいってあるかな。。。
早く決めたほうがいいのに。とりあえず検査だけ受けてみればいいのに。
うん、でもホンネはやっぱり怖いし恥ずかしいんだろうな。
ボクだって怖いし恥ずかしいけど、女の人とはわけが違う。
お医者とはいえども知らないおじさん(失礼)に、恥ずかしいところを見せたり、器具を入れられてりしないといけない。もしかしたらすごく痛いかもしれない。
そのうえ、すごくショックな検査結果かもしれない…
「とりあえず検査だけ」なんて軽いものじゃないよな。
「うん、わかった。またその気になったら言ってね。」
そうボクなりに納得して、奥さんが言い出すのを待つことにしました。
その後の数か月間は基礎体温測りつつの、排卵日予測を立てつつの、そしてなんだかいかがわし気な排卵検査薬なるものを使いつつ過ごしたわけですが…
あ、いや排卵検査薬がいかがわしいわけでなく。ボクの購入した商品が若干いかがわしい雰囲気だっただけですよ。ケチってちゃんとしたメーカー品を買わなかったのです。
ボクの購入したものは中国製のなんだかリトマス紙のような紙が大量に箱に入ったもので、数回使いましたが結局ただの一度もはっきりとした印は見えませんでした( ノД`)シクシク…。
とりあえずそんな感じで自家努力は続けてみたものの、
結局あいかわらず基礎体温バラバラ、
でも生理はちゃんと、
規則的に、やってきて。
ちょっといよいよ…
やばいのかな?
そんな気持ちが徐々に大きくなってくる中、ボク達は34歳をむかえたのでした。
「06.初診予約」へつづく