「やっぱり病院…いってみよっかな」
34歳を3か月ほど過ぎて、奥さんはいよいよ決心してくれました。
自己流基礎体温法を始めてからは約1年がたっていました。
虫がキライ。
ホラー映画キライ。
ジェットコースターキライ。
病院がキライ。
小2女子か!とツッコみたくなるほど怖がりな奥さん。
よくぞ決心した。えらいぞ!
「うん、そうしよか。ありがとね」
奥さんが決心する前から自分の理解の追いつく範囲で不妊治療の勉強を少しずつをはじめていたボクは、この時点でこのような印象を持っていました。
不妊の原因は山ほどある
不妊の原因がわからないこともままある
体外受精とか顕微授精とか、いわゆる不妊治療っぽいことをするにはとってもお金がかかる
要するに
「不妊治療ってたいへんそう」
…ええい!考えてもしょうがない。
とりあえず病院いって、専門の先生と相談するのがいいに決まっている。
せっかく奥さんのその気になってくれたことだし。
不妊治療するかどうかは後で決めればいいんだ。善はいそげ。
とりあえず目星をつけていた不妊クリニックのHPを見ながらあーだこーだ。
そして初診予約の電話。さすがにこれは奥さんにおねがい。
ポチ。
プルプル…
「あ、初診の予約お願いします」
「はい、じゃあ○曜日で」
「わかりました。持っていきます」
「よろしくお願いします」
ポチ。
「予約とれた。来週○曜日の○時だって」
「うんうん」
「基礎体温、測ってたらその記録も持ってきてくださいって」
「オケオケ」
「いっしょに来てくれるよね?」
「モチロンですとも」
勇気をだして決心してくれた奥さんを一人で行かせるわけにはいくまい。
そうだ、基礎体温の記録がいるんだった。
基礎体温計の履歴をみながらエクセルにポチポチ。
折れ線グラフどかーん!
1年分くらいあるけど全部いるかな?
…いらんか。6か月分にしとこ。
あいかわらずガタガタだなぁ。高温期とか低温期とかまるでわからん。
何か月分を一枚のシートのグラフにしといたらいいんだろ?6か月分まるまるか、1か月ずつなのか…。わからん。とりあえず6か月分まるまるにしよ。紙も少なくて済むし。
結構3,4日つけ忘れてる日あるなぁ。この3,4日離れてる点も線でつないじゃっていいのかな?
やってみると意外とわからんとこって出てくるもので。結局なにが正解なのかわからないモヤっとしたグラフを完成させて、いざ準備万端。
不安と
怖さと
希望と。
ざわざわっとした落ち着かない気持ちの中、初めての不妊クリニックに向かうのでした。
次回は「07.はじめての不妊クリニック」です
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