2回目の不妊クリニック受診。
受付をすますと、今日はボクのための問診票。さっさかと記入して提出。
「では採精室にご案内します」
さっそくキタ!
さすがに少し緊張。奥さんは…
「じゃあ待合で待っとくから」
努めて平静。このことに関しては何も語るまいと決めているかのようです。
採精室は待合からは少し離れたところにあり、受付のお姉さんが案内してくれました。
この人は男たちがあんなことスるための部屋とかイヤじゃないのかな?
んーどう思ってるんだろう?
…なんにも思ってないか(笑)。
そしてボクは採精室でのお仕事をスませ、検体を提出。結果をまちます。
奥さんもこの間に内診。
そして、いよいよ…結果発表。
「えーっと先日の奥さまの採血結果ですが…うん、とくに異常はないですね。血液データも、ホルモンも異常なし、感染症もありませんね。ホルモン値などは周期にあわせて診たいので、今日もこのあと採血して帰ってくださいね。」
うん、よかった。
それでそれで…ボクの方は。。。?
「ご主人の検査結果ですが…まったく問題ありませんね。」
やた!
渡された検査結果。精液量とか、精子の数とか、運動率とか奇形率とかいろいろ書いてあるけどすべて基準値内!
よかった~。
あ、いや…確かにね。男性不妊上等とかいってましたよ。もうけもんとかいってましたよ。
でもまぁ悪いより悪くないほうがよいというか…アタマとココロは別物というか…スミマセン。
お会計を待つ間もついつい検査結果をみてしまう。まるで、できのよいわが子の成績表を見る気分。
「検査問題なくてよかったね」
「ほんとだね」
「これで1つ原因がつぶせたね」
「そうだね」
「うんうん♪」
「…あの、そのへんで見るのやめたら?」
お!? え!? 顔をあげると奥さんはなんだか微妙な表情。
そう、アタマとココロは別物。奥さんからしてみれば
1つ原因がつぶせたのはたしかにうれしい。
一歩前進だ。いっしょによろこぶべきことだ。
でも夫に異常がなかったということは…
やっぱり
私に原因があるのかな?
私が悪いのかな…?
そう思ったのだと思います。
ボクはノーテンキに結果をよろこんでしまって(もちろん、いっしょによろこんでほしいと思っていたけど)、結果的に奥さんを傷つけてしまっていました。
反省反省。
と同時に
やっぱり女心はデリケート。
そして不妊治療はむずかしい。
次回は「10.不妊治療の決断」です
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