36.ヘパリン自己注射

 

不育症診断からしばらくしてボクたちはヘパリンの自己注射のオリエンテーションを受けました。

自己注射はすでに経験済みだったので*、スムーズに習得。ていうか排卵誘発剤のときよりずっとカンタン。前はお薬がアンプルに入っていて、注射器で吸い上げないといけなかったけど、今度は最初から注射器に入ってる。針つけて、空気抜いて、で準備終わり。

 

そしていろいろ諸注意。

血液がサラサラになって止まりにくくなる薬なので、大きなケガとかすると大出血する危険がある。日常生活、十分気を付けること。

なにかで病院かかるときは「ヘパリン打ってます!」と必ず言うこと。

中和剤(プロタミン)を必ず持ち歩くこと。

1日2回、基本的には12時間ごとに打つこと。2,3時間はズレてもいいこと。

エトセトラエトセトラ…。

 

1日2回か。しかも毎日。出産直前まで。ん~大変だなぁ。

 

いや、しかししかし

このブログのこの時点は2015年。ヘパリン自己注射が保険適用になったのは2012年。なんとわずか3年前。ボクたちが不妊に悩みだしたころの話だ。

 

じゃあ、それまでどうしてたんだ!?

 

どうしたもこうしたもない。自分でではなく、病院で注射してもらっていたそうです。

*一部、自前でルールを作って自己注射を行っていた病院もあったそうです

 

1日2回、12時間ごと。

朝一で病院行って注射打ってもらって、「じゃあまた夜来ま~す」って帰って、病院閉まるころにまた行って注射して「じゃまた明日~」って?

 

それを出産まで毎日?

雨の日も風の日も?

つわりのときも、お腹おっきくなっても?

 

…いや、無理じゃね?

 

とりあえず普通に仕事してる人はまず無理ですよね。専業主婦か、昼間だけのパートとか自由業とか…

それでいて自宅すぐ近くに注射打ってくれる病院があって(ちなみに病院はどこでもよい)…

 

でも病院休みの日は?盆正月とかは?救急病院とか行くの?

 

・・・や~とにかくすんごく大変。よく自己注射認めてくれたなぁ、ありがとう厚生労働省!

 

といいたいところだがデータ**によれば指針がまとまったのは2007年(平成19年)って書いてあるじゃねぇか!

5年間も何してたんだ!

これがいわゆるドラッグ・ラグか(違う)!!

この5年間、不育に苦しんだ人に謝れ!!

 

おっと、興奮してしまった。ここらでやめよ。

 

というわけでヘパリン自己注射、奥さんには本当に迷惑かける。本当に大変だと思う。申し訳ない。2日に1回くらい代わってあげれたらいいけど、ボクの血がサラサラになってもだれも得しない。ボクにもできることをやっていくしかない。

 

そしてそもそも、すべては妊娠が成立してからの話だ。

体外受精、胚盤胞移植。

2度の流産で残ったタマゴは5つになった。

88%だった妊娠率は今76%まで下がっている***。

 

でも、大丈夫。きっとうまくいく。

 

そうしてボクたちは3度目の移植に向かうのでした。

 

*「20.排卵誘発剤の自己注射

**「ヘパリン在宅自己注射療法の適応と指針

***「23.妊娠率88 %!

 

 

 

次回は「37.3度目の移植とフライング検査」です

 

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