3度目の胚盤胞移植。いつもどおり滞りなく。そしていつもどおりモリモリパスタ。今回は不育症対策として早めにアスピリンの飲み薬が処方されました。
ちなみにこのアスピリン、薬品名は「小児用バファリン」。バファリンって胃にやさしくて早く効く、あの憎いやつか。でも小児用って何だ。イチゴ味でもするのかと思ったけど、実際は完全無味無臭の錠剤。実はいわゆる市販のバファリンの弱いやつ、ではなくて主成分が違うんですって*!だから小児用バファリン切れたから代わりに薬局で買って飲んどけ、ってわけにはいかないそうです。あぶねー。
さて3回目の移植にしてボクたちはついにアレを解禁しました。そう、フライング検査。
今までだって考えてはいました。でもフライング検査して結果がどうあれ、結局は病院行って判定するんだし、しかも病院の判定結果のほうが正しいんだし、だったらフライング検査なんか意味ないじゃん!検査薬代もったいないじゃん!という至極まっとうな理由で目をつぶってました。
でも過去2回の妊娠判定で学んだこと。
判定結果待ちの待合室は、ほぼほぼ地獄。
なかなか時間が過ぎてくれない。待合だから奥さんとおしゃべりもできない。スマホや雑誌みてても全然頭に入ってこない。もちろん居眠りする余裕なんてない!
ネットの上に乗っかってしまったボールを見守るような(←たとえ下手)、ヒリヒリした時間がへたすりゃ1~2時間。だめだ、もう心臓に悪い。
というわけで今回からフライング検査解禁。
判定日前に奥さんご指定の検査薬をドラッグストアで物色。
なんちゃらワン・ファスト、なんちゃらワン・ファスト…
あった。なんちゃらワン。
あれ?ファストついてないぞ?
奥さんに電話確認。
「あ~それ感度悪いほうのやつだね。でもファスト売ってなかったらそれでもいいよ」
いいのか。では購入。
そしていよいよフライング検査。結果は…
線が…出てる!! る!? るか??
出てはいる。心眼でなく、ちゃんと見えてはいる。でもすんごく薄い。すんごく頼りない線。
これはもしかしたら…前回**と同じパターンだろうか。反応は出てるがすごく弱いってパターンだろうか。
「ん~でもこの検査薬、感度悪いほうだからね。感度いいやつだったら…とかいうこと無いかな?」
わずかな期待。でも感度の良いなんちゃらワン・ファストはどうも普通にはあまり売ってないらしい。今からネット注文しても間に合わない。
そんなわけで結局今回もボクたちは待合室で、ほぼほぼ地獄の時間を過ごすことになるのでした。
*国立循環器研究センター「血液をさらさらにする薬」
**「30.2度目の胚盤胞移植」
次回は不妊治療記「38.再び…化学流産」です
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