43.心拍確認。そして転院を考える。

 

7週目の受診。今日でおそらく心拍が確認できるはずだ。心拍が確認できればグッと流産率が下がるといわれている*。つまりは今日が一つの山場だ。

 

内診室に入る奥さん。待合室で心臓が飛び出そうなボク。

 

内診室のドアが開く。奥さん、ボクをみてにこりと笑う。あぁよかった!

 

診察室で手渡されるエコー写真。どんどん大きくなってる。卵黄嚢の中の白い影は、まだ人の形には見えないけど確かに大きくなってる。

 

「うん、順調です。そろそろ、お産をする病院を考えておいてください。ここ村さんの場合、体外受精に加えて不育症の治療もしているので普通の産院でのお産はお勧めできません。周産期センターのある病院を探してください。この近くだと××大学病院と○○総合病院ですね。もし里帰り出産をご希望でしたらその付近で探してください。紹介状を書きますので」

 

そう、ここは不妊不育治療専門クリニック。できれば信頼のおける今の先生に最後まで診てほしいというのが患者心理ではあるが、ここはおおよそお産ができそうな病院ではない。本来は8週でクリニック卒業らしいがボクたちの場合は不育症があるため10週になるのだそう。それにしたってあと少しだ。

 

卒業か・・・。いやいや、感慨に浸っている場合ではない。転院先を決めなければ。

 

候補は3つ

 ①里帰り出産

 ②××大学病院

 ③○○総合病院

 

まず①里帰り出産

まずこれは真っ先に消えた。ここまで一緒にやってきたんだからボクも最後まで関わりたい。もちろん立ち合い出産もバリバリやる気だ。産まれたよ~なんて連絡受けるだけではさすがに悲しい。ヘパリン注射もあるしね。

 

次に②大学病院

自宅からは車で30分から1時間程度。やや遠い。確かに地域では一番大きな病院だ。大学病院というからには設備も比較的新しいものが揃っているだろう。

でもね。大学病院って研修医とか学生とかが、うじゃうじゃいて。普通に主治医が検査した後に、ちょっと学生さんにも見せてあげてくださいね~なんて代わる代わる見られたら、すごくイヤじゃないですか?できれば避けてあげたい、奥さんのために。

 

というわけで消去法で③総合病院に決定。自宅からも20分。近い。

 

転院先へはクリニック卒業前に一度行っておいたほうが良いとのこと。そんなわけでボクたちは紹介状をもらい、転院先の○○総合病院を受診することになったのでした。

 

*ただし日本産科婦人科学会雑誌によれば心拍動確認後の流産率は経腹超音波では1~5%だが経腟では16~36%となっている

 

 

 

44.転院」へつづく


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