44.転院

 

はじめて受診する○○総合病院。第一印象は…ボロい( ノД`)シクシク…。

それもそのはず。この病院は2~3年後に建て替えが決まっていて、今はぎりぎりなんとか建物を持たしている状態。壁のヒビもおそらくもう直す気はないのだろう。

 

低い天井、暗い照明、隣の診察室の声が丸聞こえ!なんか子供のころに行った病院のイメージ。なかなかの昭和感。

 

それでも安心してお産ができることには替えられません。クリニックの先生に書いてもらった紹介状を持って受付をすませ、産婦人科の待合で待ちます。

 

それにしても産婦人科待合、不妊クリニックの待合とこんなにも違うものか!!

 

不妊クリニックの待合はある種の節度が求められるところだった。喜ぶことも泣くこともはばかられる場所だった。二人目不妊で子供連れの患者さんもいるにはいたが、周りを気遣ってみんな隅で待ってたし、子供が騒ぐとすぐ外に連れて行く人が多かった。張り詰めた、緊張感のある空間だった。

 

それに比べて産婦人科は…当然のことながら周りは妊婦さんだらけ。小さい子供は走り回ってる。本棚はベビー服やらリースもののベビー用品やらのカタログでいっぱい。なんだこの無遠慮な幸せオーラ。多くの人にとっては妊娠、出産なんてうまくいって当たり前なことなんだと痛感させられる。

 

いやいや、でもボクたちもこれからここの仲間入りなんだ。もういくつも山場は超えてきた。もうここからは…うまくいく確率のほうがずっとずっと高い。

 

そして奥さんの内診がすみ、診察室から呼ばれます。

クリニックの先生から紹介された産科の先生。歳は40代後半か。高齢、不育症などいわゆるハイリスク妊娠を得意とする先生らしい。声は高くて早口。そしてなんというか…軽い。

紹介状や検査結果を見ながら

「ふんふん、なるほどね~。まぁなんにも心配ないですよ。プロテインSも、まぁヘパリン使うかどうかも微妙なくらいだし。お歳も37くらいじゃ今時高齢出産とか言わないしね~。まぁこんな調子でやっていきましょう!」

 

・・・。

 

不妊クリニックはきっとナーバスで不安を抱えた患者さんばかり。いっぽう産科はハッピーで希望に満ちた患者さんばかり。待合の雰囲気が、そのまま先生たちの印象と重なりました。

 

その後ボクたちはお産のスケジュールやら、母親学級やら母子手帳の手続きやらの説明を聞き、病院を後にしました。

 

そしてボクたちはついに、クリニック卒業の日を迎えることになりました。

 

よもやま話「不妊クリニックの待合にて」もどうぞ

 

 

 

次回、不妊治療記最終回「45.不妊クリニック、卒業!


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