天使ママは増え続ける。誰かがそう言っていた。
その通りだな。何より大切なものをなくした経験をすれば、二度とその前に戻ることはない。キャンバスに塗られた薄いベースカラーみたいなもので、あらゆるものは二度と元の色彩には戻らないし、二度と同じように笑えることはない。時間とともに痛みは薄れていくけれど、傷跡は小さな違和感として残り続ける。
それは解決できる問題ではなくて、他の何かに置き換えられることではなくて、多分ずっと自分の一部として、自分というものを構成する材料の一つとして、向き合い、受け入れ、一緒に生きていくものになる。
ブログの読者が増えること。SNSをフォローしていただくこと。発信する側からすればありがたくて嬉しい。けれど同時にそれは、同じ痛みを抱えた人がまた増えてしまったということでもある。
願わくばこの拙い文章が、そういった人たちに、ココに、奥さんに寄り添うものでありますように。