泣きたい時にきく音楽#21 羊毛とおはな / Don’t Look Back in Anger

 

2017年5月22日。イギリス・マンチェスターのコンサート会場で起こった自爆テロ。その数日後に同市で行われた追悼集会で、1人の女性が歌いだしたのはオアシスの「Don’t look back in anger」。その歌が大合唱になる様子を写した動画はSNSを通じて世界中に配信されました。

 

 

なぜこの動画がこんなにも世界中の感動を呼んだのだろうか。多分、女性が歌い始めた歌が「許せない!」だとか「やり返せ!」だとかいう内容なら、そうはならなかったでしょう。

 

Don’t look back in anger.

怒りで振りかえっちゃいけない。

 

この曲の発するメッセージは、今この世界がネガティブで、排他的で、残酷なものになりつつあることに、必死に抵抗しているように聞こえる。この勇気あるメッセージを、悲しみの当事者であるマンチェスター市民自身が発したことに、みんなが感動したんじゃないだろうか(しかし動画をよく見ると、決して全員が歌っているわけではない。それもまた生々しくて人間らしい)。

 

 

1995年にイギリスのロックバンド、オアシスによって発表されたこの曲。もう世界的名曲と言っていいでしょう。でもボクはオアシスの演奏するこの曲を聴くと、いささかテンションが上がりすぎてドラムの一つでも叩きたくなってしまうので(笑)、ちょっとリラックスしたい時は羊毛とおはなさんによるカバーバージョンを聴きます。

 

羊毛とおはなさんは2004年結成の日本人アコースティックデュオ。やわらかくて、やさしくて、オシャレ。たぶん誰が聞いてもホッとするようなすばらしい音楽性のアーティストさんでしたが、2015年ボーカルの千葉はなさんが36歳で他界されたことで活動を終えました。

 

もちろんその事は作品の良し悪しとは全く関係ないわけだけど、それでも「もう聞けないんだな」と思うととても悲しいし、だからこそなお一層やさしくてかけがえのない歌声に聞こえてくる。

 

きっと誰でも好きになると思います。ぜひ聞いてみてくださいね。

 

LIVE IN LIVING for Good Night

 

 

 

次回は「イラスト」です

 

 


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