「ここトト、父の日は何したい?」
そう奥さんに言われたとき、ボクははじめ、奥さんが何を言っているのか理解できませんでした。しばらく考えて、気づいて、涙が出てきた。
そうか、ボクはもう父親なんだ。
自分は「天使ママさんも母の日を」なんて言ってたくせに。父親の自覚が足りないのかな(笑)。
ブログ記事「天使ママのみなさんへ」を読んでいただいて、「母の日は関係ない日じゃない」と気づいたというメッセージを発信してくれた天使ママさんがおられました。きっとその通りだと思う。
流産死産で我が子を亡くすこと。それがどうしてこんなにもつらいんだろう。何かが変わってしまうわけじゃないのに。その子がおなかにやってくる前の生活に戻るだけなのに。
ボクたちはきっと、「子どもを失った自分」が悲しいだけで泣くのではないのです。産まれることができなかった、生きることができなかった我が子のことを、不憫に思って泣くのです。それはまぎれもなく、その子がおなかにやってきた時に芽生えた、“親”としての感性なのです。
天使ママだって母親。
天使パパだって父親。
だからボクも、堂々と父の日を迎えたいと思います。ちゃんと「ありがとう」を言ってもらおうと思います。きっとすごく照れくさくて、なんだかむにゃっとした反応をしてしまうんだろうけど(笑)。
次回は「竹内正人先生のこと」です