孤独

 

誰かにとても悲しいことがあったとき、とても辛いことがあったとき(例えばお腹の子どもを亡くしてしまうような)、その人の話をただ聞いてあげればいいということは、頭ではわかっていても実践するのはとても難しいことです。話を聞くだけでなにも返答しない、何も言ってあげられないことを不誠実であるかのように思ってしまい、余計な励ましやアドバイスをして、むしろ相手を傷つけてしまう。大丈夫だよ、また次があるよ、なんて。

こう考えるといいのかもしれない。その人が癒してほしいものは、悲しみや辛さではなくて、耐えきれない「孤独」なんだろうと。

信じられないことが起こって、思い描いていた未来が急になくなって、真っ暗な中に1人取り残されたようになって。そんなときに話を聞いてもらうことで、話を聞いてくれる誰かがいることで、その人の孤独は癒されていきます。

起こってしまったことは取り返しがつきません。悲しみや辛さをなくすことは、誰にもできません。でもせめて孤独を癒すことができれば、1人じゃないと思うことができれば、少しずつでも状況は改善していくのだろう。とても難しいことだけど。

イギリスの高齢者ヘルプライン「the silver line」の創設者Sophie Andrewさんのスピーチを聞いて、そんなことを思いました。