喪の仕事

 

あの日から、今日で4年半になる。心理学者によれば大切な人を亡くしたときの心理的な反応は、平均してこのくらいの時期に治まってくるそうだ。

 

無感覚・情緒危機・思慕と探求・怒りと否認・断念・絶望・離脱・再建。フロイトは「喪の仕事」と呼んだ。

 

ボクにとっての「喪の仕事」は、もうほとんど終わっているのだろうと思う。押しつぶされそうな不安や、立っていられないほどの虚脱感や、人をうらやむことや、涙が止まらないことも、今ではすっかり無くなってきた。でもそれはToDoリストを消すように「はい、終わり」となるものではなく、調子が良い日と悪い日をゆらゆらと繰り返しながら、ゆっくりと溶けるように終わっていった仕事だと思う(多分誰もがそうであるように)。

 

そして残ったものは、

今でも、いつでも、ほかの何よりも大切に想っているという気持ちだった。

 

一番会いたい人はと聞かれたら、もちろんココだと答える。

一番大切なモノはと聞かれたら、もちろん残されたココのお骨だと答える。

一番大切な思い出はと聞かれたら、もちろんココと過ごしたあの日々だと答える。

 

いろんな感情が洗い流されて、浄化されて、洗練されて、

最後にはただ、大切に想う気持ちが残る。

 

 

だいすきだよ。だいじだよ。だいじょうぶだよ。

 

 

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