スキャナー

 

仕事で入り用になって購入したホームスキャナーは、なかなかの優れものだ。どんな書類もスキャンしてデジタルデータに変換することができる。データを信頼できるクラウドに保存しておけば、その書類はほとんど半永久的に残しておける。だから一念発起して、ココに関する書類もすべてスキャナーにかけることにした。

 

楽しい作業じゃなかった。不妊治療の記録、診療明細書、入院手続きの記録、解剖報告書、死胎火葬許可証・・・。改めて見ると、ものすごい量の書類があった。その中にボクが書いた、とあるメモを見つけた。そこには殴り書きでただ、「骨つぼ」と書いてあった。

 

ココが亡くなったあの日、圧倒的に混乱した頭で、それでもボクは父親として何ができるのか必死に考えて、多分思いついたのが、ココのための骨つぼを買いに行くことだったんだと思う。

 

必死だった。本当に。ボクも奥さんも。なんでこんなに疲れて、悲しくて、ボロボロにならなきゃいけないんだろうと思った。不公平だとか理不尽だとか、そんなことばかり考えた。でもその中でも必死に、ココのためにできることを、やるべきことを探していた。

 

もうすぐあの日から4年になる。そのせいだろうか。最近またいろんなことを思い出して、とてもつらくなる。