義母が贈ってくれた絵本の表紙には、天使が描いてあった。
「うまれてきてくれてありがとう」
天使の子どもが、かみさまに「うまれていいよ」と言われて、自分のママを探しに行く物語。
子どもが親を選んで生まれてくる、というのはよく聞くけど、たとえば不妊に悩む人なんかにはあまり愉快な考え方じゃない。それと比べると、子どもが親を「探している」という考え方は結構いいかもしれないな。「はやく見つけてね」と願うほうが、辛い不妊治療を耐えるときにもずっと気分がいいと思う。
ア〇ゾンのレビューを見ると、「ありがとうと言ってほしくてうまれるというオチに納得がいかない」なんて書いている人がいるのだけど、絵本のオチに納得を求めるなんてどうかしてる(笑)。
ボクたちもいつも思っている。
うまれてきてくれてありがとう。
べべにも。
もちろん、ココにも。